事業承継の事例

祖父が遺したままだった古いアパート。その、事業にかけた想いを胸に…。食品製造業と賃貸住宅事業。祖父から受け継いだ2つの事業のうち、賃貸住宅事業は手つかずのまま。しかし、老朽化がすすむ建物に、賃貸住宅事業として取り組みを決意されたS様。新しい建物とともに、S家の事業に新たな展開が生まれました。

アパート経営への不安Q:以前のアパートは?A:空室状態のままで、長年、倉庫代わりになっていました。

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自宅に隣接して築6 0年のアパートがありましたが、もう20年ほど空室のままで、一部を倉庫として使用していました。食品製造業を起こした祖父が、少し後になって賃貸住宅事業も始めたようです。私は食品製造業を継いだのですが、アパートについては「元はアパートだった建物」が当たり前のように感じていて、きちんと賃貸住宅事業をしようなどとは全く考えませんでした。

ただ、誰も住んでいない建物はどんどん老朽化していき、屋根や壁も傷んでいくし、雨が降れば雨漏りの心配がある、という状態でした。古くて大きな建物でしたから、地域でもよく目立っていたみたいで、母はご近所から「あの建物はいつまでそのままにしておくのか、と聞かれたりしたこともあったようです。いろんな会社も建て替えや土地の売却をすすめに来ていました。しかし、私が生まれた時からずっとこの状態だったので、検討しようとも思いませんでした。
もちろん、祖父が遺してくれた大切な土地ですから手放す気も一切なく、全部お断りしていました。

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事業転換の決断 Q:事業への取り組みを考えたきっかけは? A:提案された事業計画案に、いろいろな面で納得。

いろんな会社が持ってきた提案は、古くなっている自宅もいっしょに建て替えましょう、というものが多かったですね。敷地が広いので事業としてはその方がいいかもしれないのですが、何と言っても多額の借り入れが必要になります。自分たちの身の丈に合った最適な案はなかなかなかったですね。
生和コーポレーションの担当さんに初めてお会いした時も、他社と同じだろうと思ってきっぱりお断りしました。そのうち、提案ではなく、いろいろなことをお話するようになりました。母もうちの事業への想いなどを話したようです。話をする中で、祖父は食品製造業の下支えとして賃貸住宅事業をしたのだろうということに気づきました。祖父の時代に比べると、食品製造業も今の方が何倍も厳しい状況です。それを考えると、賃貸住宅事業も祖父が遺してくれた大切な事業として継承してしいくべきではないかという気持ちになったのです。一方で、水道管が破裂するなど、建物の傷みがますます激しくなっていきました。そういうタイミングもあって、賃貸住宅事業を考えようかと。それでも多額の借金だけは避けたいと強く思っていました。そうしたら、生和コーポレーションから、鉄骨などの大きな建物ではなく、木造の2 階建て8戸の提案がありました。事業規模としては許容範囲内で、ちょうど良く、納得のいくものでした。もちろん不安はまだまだありましたが、なんとか取り組む決断をしたのです。

<お母様から>
嫁いで来た時には、家賃を受け取ったり、空室が出たら「空室あり」の貼り紙をして入居募集したり。家族でアパートの世話もしていました。今度の事業についてはすべて息子に信頼して任せていたので、建物ができてから初めてどういうものかを知りました。とてもいいものができました。本当によかった。私が住みたいくらいのお部屋です。おじいさんが「皆さんにニコニコと住んでもらったらうれしい、楽しく住んでもらいたい」といつも言っていたのを思い出します。おじいさんの古いアパートが生まれ変わったようでうれしいですね。これで息子がわが家の2つの事業を継承する道筋がしっかりできたと思います。

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賃貸マンション経営へ Q:事業を開始されて、今のお気持ちは? A:事業継続をサポートしてくれる管理システムに安心

賃貸住宅事業を決意するのに、もう一つ重視したのは、安心して経営ができるように生和コーポレーションがどこまでサポートしてくれるかということでした。生和コーポレーションという企業についてはテレビCM で良いイメージでしたし、インターネットでも調べて、言頼できる会社だという印象でした。生和グループ本社にも行き、実績や管理システムなど詳しい内容をそれぞれの部門の方に説明してもらいました。

24時間365 日の対応体勢や、給湯器など設備の型番まですべてわかるなど、なぜ迅速的確に対応してもらえるのか、それでよくわかりましたね。

それでも契約まで、細かなことはいろいろとたくさん質問しましたが。満室で事業が始まってほっとしています。これまで自分でやっていたアパートの管理も生和グループで全て管理してくれるという安心感があります。入居者のことや清掃など何もしなくてよいので、ちょっともの足りないくらい。今は、賃貸住宅事業を開始したおかげで、食品製造業にもしっかり取り組んでいきたいとさらに意欲が沸いてきています。

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担当者からのコメント

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事業概要

立地
●住   所 : 京都府京都市
●地域の特長 : 一般住宅、商店などが混在する古くからの落ち着いた下町。賃貸住宅も多い。
●立   地 :最寄りの駅まで徒歩約1 2分。京都駅にも近い地域で、幹線道路も近く、便利な居住環境。
土地概要
●敷地面積 : 268.00m2 (81.07坪) ●建ぺい率 : 53.00%
●容積率 : 85.91% ●用途地域 : 準工業地域
マンション概要
●建築面積 : 142.04m2 (42.96坪) ●構造 : 木造(2×4)2階建
●施工延床面積 : 297.17m2 (89.89坪)
●戸数 : 住戸8戸(1k)
●駐車場 : 3台分 ●1住戸平均床面積 : 28.15m2 ●竣工年月日 : 2010年2月

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