ニーズに応える間取りを考える
間取りと広さに対する入居者の要求は高い
最良の空き部屋対策は、当然のようですが入居者に好まれるアパート・マンションを建てること。賃貸物件に対する入居者の要求はさまざまですが、部屋の間取りの優先順位が高いのは確実です。
入居者に好まれる間取りは、これからの賃貸住宅経営のキーポイント。ライフスタイルに合った間取りや広さが入居者募集に有利という考え方が経営者に浸透し、専有面積も広くする傾向にあります。
かつてのような間取りでは単身用物件でも不人気に
一昔前までは、賃貸物件のターゲットといえば大学生や単身赴任のサラリーマン。バブル期には15~16㎡規模でバス・トイレ一体のワンルームマンションが大量に供給され、現在も残っています。
しかし、今ではこうした狭くて古いワンルームマンションは敬遠されています。金銭的に豊かとは言えない大学生の部屋でも、バス・トイレは別というのが常識なのです。
情報誌やインターネット上の不動産・賃貸情報には、間取り図と専有面積が掲載され、入居希望者は無数の情報の中で比較検討を重ねています。おざなりな物件企画では、入居率を高めることはできません。
可処分所得が高い層にアピールできる物件とは
現在、賃貸需要の新しい形の中で脚光を浴びているのは、30歳代前後の独身キャリア単身者や、子どものいない共働き夫婦DINKS(ディンクス=Double Income No Kids)世帯です。
この層はある程度所得にゆとりがあります。また、多忙な生活を送っているため、何よりも利便性を重視し、かつ洗練されたクオリティの高いライフスタイルを求めています。
こうした層が都市生活に求めるハード・ソフト両面の機能と、長期にわたる融資返済にも耐えうる高いコストパフォーマンスを両立させること。現代の賃貸物件は、高いレベルでのバランスが求められているのです。
当社では27タイプの間取りを用意
当社が設定しているプランの広さは約25㎡~71㎡。間取りは27タイプとバリエーションが豊富です。
リビングは12~18畳、居室は6畳以上とするなど、ゆとりある空間での快適な暮らしが、入居者様の満足度を高めます。豊富な間取りによって幅広い入居者様のニーズに応えることができ、立地条件に合わせた最適なプランの選択が可能です。
さらに、高層建築が可能なエリアにも対応できるよう、10階超えの高層化も可能にしました。豊富な間取りプランにも対応できるため、「ショップ付きマンション」や「オフィス付きマンション」にすることもでき、駅近の好立地などではさらなる収益が期待できます。また、最上階や1階にオーナー様のご自宅を組み込むことも可能です。
賃貸でも求められる豊富な収納スペース
収納スペースの不足は入居率の低下につながる
最近は賃貸物件といえども、DINKS層をはじめとした都会型の入居者は、収納スペースの充実を重んじる傾向にあります。実際、収納スペースが狭いという理由で入居が決まりにくくなってしまったというケースもあるのです。
収納のキャパシティも大切ですが、収納場所が生活の動線に適っていることも重要なポイントです。たとえば、洗面浴室付近に使用するリネンや予備のシャンプー類はすべて収納できるのが理想的。キッチンには、大皿などを含む食器が入る収納量と形状(引き出しなど)が確保される必要があります。
普段使い用やお客用の小皿やカトラリー類は、ダイニングに収納するのがベター。カトラリーがキッチンに収納されていては、無駄な動きが増えてしまいます。
根強い人気を誇るのがウォークインクローゼット。大容量であるだけでなく、収納された洋服類がひと目で把握できる構造であるかどうかがポイントになってきます。
収納力に力点を置く当社のモデルルーム
当社が施工したマンション「クリア岩本町」にある賃貸モデルルームでも、収納スペースに配慮した設計を行っています。
モデルルームの家具や小物の配置はあくまで一例ではありますが、リビングスペース、キッチンスペース、ダイニングスペースのそれぞれに何らかの収納スペースを用意。入居者の生活をイメージし、その場その場に応じた収納を実現しています。また、機能的で使いやすく、邪魔にならないように配置も工夫しています。