【国際産学連携】
アメリカ・テネシー大学の
学生が
当社建設現場を
見学しました
2023年11月7日、当社の建築中現場にてテネシー大学建築・デザイン学部(College of Architecture and Design at The University of Tennessee, Knoxville)のMicah Rutenberg助教授と学生12名が当社の鉄筋コンクリート造と木造2×4工法の建築現場を見学しました。
本プロジェクトは、およそ3か月間の日本滞在の中で日本の建築と文化を学ぶテネシー大学のカリキュラムの一環で行われました。このカリキュラムは今年初めて開催されました。米国都市部での居住スペースが縮小しつつある現状を受けて、限られたスペースの中で快適な生活を実現する、日本の建築様式を学び取り入れていくことが目的の一つとして掲げられていました。
このカリキュラムの発足には、テネシー大学OBである渡邉康夫様のご尽力があります。渡邉様は21年にわたって当社施工物件での賃貸経営をされており、当社の施工品質の高さと安定した経営計画から、テネシー大学と当社の懸け橋として国際産学連携の実現を支援していただきました。
1794年にアメリカ合衆国南部のテネシー州ノックスビルで開校した州立大学。建築・デザインなどについての国際組織であるDesign Future Councilが2020年に発表した米国内大学ランキングでは、公立大学の中で15位にランクインした。
12階建ての鉄筋コンクリート造賃貸マンションを見学
当社の設計・工事に加え企画商品開発部・統括本部と全社で対応にあたりました。
12階建ての現場は、各階ごとに工程が異なり低い階層ほど工事が進んでいるため、最上階から内部配管、内装工事、内装完了など工程ごとに見ていただきました。先生・学生方からは、断熱材・配管材料・コンクリートの種類から天井の高さまで多くの質問を頂きました。特に、100年賃貸のコンクリート品質の良さや施工精度の高さに驚かれていました。当社の技術力による住環境の質の高さを感じていただくことができました。
当社の設計部・工事部に加え、
現場の職人も交えて説明
日本独特の住宅設備に興味をもつ学生も
木造2✕4工法・先進国の学生が、当社の技術力に驚く
次に木造3階建てのマンションも見学いただきました。遮音性能を高める複数の工夫の組み合わせについて、実際に用いる材料を用意して説明を行いました。特にアメリカではあまり行われない木造建築への置床の導入には驚く声も多く聞かれました。様々な工夫を丁寧に実現する職人技には、「なぜそこまでこだわるのか」と質問される場面も。見えないところまで丁寧に作る当社の品質へのこだわりに感嘆の声が上がりました。
RC造の技術を取り入れた遮音性能の説明
外壁の通気工法やシーリングレス工法など
日本独自の工法に興味を持つ学生
施工現場の見学を終えて
当社での見学が3か月のカリキュラムの中で唯一の施工の現場を見る機会になったことがあり、学生の皆様からも積極的に質問が飛び、活発な見学会として終えることができました。国際的な産学連携プロジェクトとして、大きな意義のある勉強の場に当社の施工現場を提供できたことを大変うれしく思います。
見学後に参加学生からコメントをもらいました。一部をご紹介します。
・研修期間のなかで、初めて日本の建築現場に直接触れることができ感動しました。日本の建築様式から学ぶことはとても多いと感じています。
・隠される部分まで丁寧に作りこんでいたことに驚きました。必要以上に手が込んでいると感じた部分もありましたが、それだけ繊細なものを作っているということが分かりました。
・また来日して、日本の建築を実際に見て学ぶ機会を得たいと感じました。とれも貴重な機会になりました。招待してくださり、ありがとうございます。
参加された先生・学生からコメントをいただきました
テネシー大学建築学部建築学科助教授
StudioMARS共同設立者
My sincerest thanks for hosting us and for the engaging tour. The students learned a great deal about concrete and wood construction- particularly the details and materials your company uses. The students were clearly impressed with the quality of the construction as well and the methods used in order to create high-quality comfortable living spaces, which was hopefully evident in their questions and reactions.
(日本語訳)
私たちを受け入れ、魅力的なツアーを開催してくださったことに心から感謝しています。生徒たちは、コンクリート造建築や木造建築、特に建築物の細部や御社が使用している素材について多くを学びました。生徒たちは、高品質の快適な居住空間を実現するために使用されている工法や建築の品質にも明らかに感銘を受けたようで、そのことが生徒たちの質問や反応にも表れていたらうれしく思います。
賃貸マンション建築のリーディングカンパニーとして
本プロジェクトを通じて、当社のスタッフからも日本の住居建築の水準の高さを再確認したとの声が上がりました。生和コーポレーションはこれからも土地活用のリーディングカンパニーとして高品質な賃貸マンションを供給し続けてまいります。
渡邊様ご夫妻