インターシップ プログラム
実施レポート
生和コーポレーションでは新たな取り組みとして、2日間にわたるグループワーク型のインターンプログラムを実施。24名の参加学生は6チームに分かれ、賃貸マンション「フェリシテ」(都内竣工予定のRCマンション)を舞台に、キバコ※を使った空間提案・生活提案に取り組みました。
参加学生は、学校で習得した専門スキルや知識を実際の物件に応用することで、コンセプトに沿って課題に取り組むこと、チームの意見を一つにまとめること、時間内に答えを出すことなど様々なことを体験しました。また、物件の監修を手掛けた川辺直哉先生に講評いただき、“プロの仕事”をよりリアルに感じられる機会となりました。
建築中の状態から実際の室内をイメージするのも訓練です。現場監督の案内のもと、施工の特徴を理解し、課題に活かします。
「フェリシテ」の広さに近いモデルルームを見学。家具やキバコを置いたときの空間をイメージし、アイデアを膨らませます。
チームごとにライフスタイルを想像し、具体的なイメージを思いつく限り付箋に書き出します。集まったアイデアをもとに意見交換を重ね、コンセプトをしぼり込んでいきます。
多角的に情報収集することも必要です。自分たちだけでは思いつかないようなアイデアを情報収集し、コンセプトを磨いていきます。
キバコや家具のレイアウトに、ピンセットを使い奮闘。模型やプレゼンシートを用い、コンセプトを分かりやすく、魅力的に伝えられるよう試行錯誤を重ねます。
プレゼンテーション資料の構成や発表方法も学生が検討。学生ならではの自由なアイデアから実用的なものまで、提案のバリエーションはさまざまです。
キバコをL字型に配置することで、プライベートの時間や就寝用との「閉鎖的な空間」、パブリックや食事用との「開放的な空間」、その中間にある「自由な空間」に分けるというアイデア。プレゼン資料を読む(PDF)
講評
唯一、既存の間取りプランに付加するのではなく、「キバコを使ってプランを変えてみよう」という提案に、今後の可能性を感じる。
感想
みんなが納得するまでアイデアを出し合ったのが良かったと思います。まとめること、伝えること、みんなの意見を聞くことの大切さと難しさを実感しました。反省点はPower pointなどのテクニック不足だったことです。
カップルそれぞれの要求を満たすために、キバコの可動性・可変性に着目。キバコを家具や空間の仕切りとして使用し、移動することでライフスタイルの変化を実現させたアイデア。プレゼン資料を読む(PDF)
講評
人間関係やライフスタイルの変化にキバコを臨機応変に対応させたことで、しあわせな生活を想像できる。
感想
受賞して「うれしい! 」の一言です。自分では思いもつかなかったことを、他のメンバーが簡単に提案するのを体験して、チームであれば、突破できるものがあることを実感しました。
カップルの視線の交差に合わせ、部分的に遮蔽箇所を設けることで、互いのプライベートを保ちつつも、心地よく共生できる空間を目指したアイデア。プレゼン資料を読む(PDF)
講評
オーソドックスではあるが、目線の変化に着目した点で評価できる。
感想
現場を肌で感じられ、人によって感じ方が違うのだと実感しました。自分の意見も出しつつ、周りの意見も聞き、まとめていく経験はとても楽しかったです。コンセプトをしっかり作ることの大切さを実感しました。
キバコをずらして組み合わせることで、収納棚とプライベート空間を融合し、親子で空間を共有できるようにしたアイデア。プレゼン資料を読む(PDF)
「楽しく課題に取り組みたい」という思いがメンバーに共通していたので、話し合い自体も楽しく進められました。
間取りに対してキバコを斜めに配置して大胆に仕切り、キバコに好きなものを収納して空間の違いを楽しめるようにしたアイデア。プレゼン資料を読む(PDF)
メンバーの価値観が異なる分、意見も異なり、デザインの構造や好みで意見がまとまりにくく、話し合いの大切さを学べました。
子どもの成長と親のライフスタイルの変化に合わせて、キバコの用途を変容させるアイデア。プレゼン資料を読む(PDF)
限られた空間の中で、家族のスペースを作るキバコの組み合わせを見つけるのに苦労しました。
学生の皆さんもいろいろな考えがある中で、それをどう協力しながら一つのものに結実させていくかの難しさと楽しさを実感してもらえたようで、実践的プログラムの手ごたえを感じています。