老朽化した店舗・オフィス・賃貸併用建替え事例

特に気に入っている部分を教えてください

まず店の外観です。当社は130 年以上の歴史があり、ここ神田に移ってからは 60 年以上になります。昔から神田の街は紳士服の生地の問屋街だったので、その面影をどこかに残したいと思っていました。それを実現したのが、店舗入口の両脇にあるディスプレイ窓です。生地屋と仕立屋を併せ持つ当社のアイデンティティは何かを考えて「はさみ」だと思い立ち、父の代から使っていた裁ちばさみを展示しました。また、70 年ほど使っていた一枚板の生地の切り台を、店内のテーブルの天板に再利用しました。背景にある、こうした歴史やストーリーをお客様にお話すると、とても喜んでくださいます。あとは屋上のデッキテラスですね。社内で伝統的に行っている納涼会や忘年会を、またここで続けていけることを社員みんなで楽しみにしています。

生和の提案したプランはいかがでしたか

この周辺は、大学や地方の有力企業の東京支社が多く、賃貸住宅の需要が高い。エントランスに箔を使って高級感を演出したり、耐震等級 2や非接触キーを採用したりと、分譲マンションクラスの仕様をご提案いただいたことで、近隣の物件と差別化が図れました。賃料は相場よりやや高めですが、おかげさまですぐに満室になりました。1 階にこういう店があることも、選んでいただく上でプラスになっているのかもしれません。