マンション建築と接道について
土地を持っているからと、安易にマンション経営を始めようとしている方は多いかもしれません。
しかし、マンション建築には様々な決まりが法律により定められています。
マンションなどの共同住宅には、多くの家族が住むことになります。
そのため、住人に急病があったら救急車両が必要ですし、火事になったら緊急車両が必要です。
また、万が一災害が起きて場合には、避難経路の確保が必要です。
持っている土地が、不便な“旗竿型”であった場合、そういった車両の進入ができるかは不安ですし、避難経路が確保できるかどうかも不明です。
なので、マンションなどの建築の際には、そういった役目がしっかり果たせるよう、隣接する道路(接道)と、それに接する土地(間口)の広さを定めた法律が存在するのです。
マンション経営を始めようとしている方は、「接道義務」について勉強しておきましょう。
土地活用一筋54年。累計着工戸数120,000戸超の実績。
冊子をプレゼント
マンション建築の際に必要な接道義務
建築基準法第43条では、“建築物の敷地は、幅員4m以上の道路に2m(ないし3m)以上接しなければならない”ということが定義されています。
これを「接道義務」といいます。
ちなみに、管轄する地方自治体によっては、アパートやマンションなどの共同住宅の場合は、間口が4m以上でないと建築許可が下りないこともあるので注意が必要です。
なお、マンションの接道義務があるのは、都市計画区域(準都市計画区域)内の区域についてですので、それ以外の区域には適用されません。
土地活用一筋54年。累計着工戸数120,000戸超の実績。
冊子をプレゼント
建築基準法が定める道路の定義とは
「道路」を規定する法律は、建築基準法の他に道路法・道路交通法・道路運行法などがあり、それぞれの法律では定義する「道路」に違いがあります。
建築基準法が定める「道路」とは、
- 道路法による道路(国道・都道府県道・市町村道・区道で幅員が4m以上のもの。公道)
- 都市計画法などで造られた道路
- 建築基準法適用時に既存した道路(昭和25年11月23日時点ですでに存在した、幅員が4m以上の公道か私道)
- 都市計画法などで、2年以内に造られる予定の道路
- 位置指定道路
- 建築基準法適用時にすでにあった、幅員4m未満の道路(みなし道路)
以上の条件を満たさない道路は、道路に見えたとしても、建築基準法では「道路」とは見なされません。
マンションの評価額が上がる接道とは?
≪評価が高い物件≫
マンションの敷地が公道に接道しており、しかも間口(接道に接している面)が広い物件の方が良いとされます。
≪評価が低い物件≫
私道は、再建築が出来ない可能性や、住人がそこを通行するのも揉める可能性があるなど、さまざまなトラブルが起きるリスクがあるため、よほど利回りが高いなどでない限り、接道が私道のマンションは評価が下がります。
「公道」と「私道」両方の性質を持つのが『位置指定道路』です。
この位置指定道路に接しているマンションは、建設許可が問題なく下りますので、そういった意味では公道に近いかもしれません。
しかし、道路の権利は個人によるものなので、そこは私道としての性質を持っています。
位置指定道路を所有している個人が、それが100%マンションのオーナーの持分であると、道路分の土地が増えてなお評価が上がりますし、位置指定道路を廃止することも可能ですが、少しでも持分を譲渡してしまうと、廃止には持分を持つすべての者の同意が必要ですから、廃止は事実上不可能となります。
よくあるご質問
- 土地活用・不動産経営は初心者なのですが、どのように相談をおこなえばよいでしょうか?
- 弊社HPの電話もしくはお問い合わせフォーム・資料請求フォームから、お気軽にお問い合わせください。ご要望に応じて、オンライン面談・電話・メール等での対応が可能です。
- 生和コーポレーションの土地活用・不動産経営には、どのような特徴があるのですか?
- 4大都市圏での営業に特化し、土地活用一筋50年を超えております。マンション・アパートの累計着工戸数は100,000戸を超え、都市部に強い生和だからこそ、サブリース・一括借上げの入居率98%台を実現しています。
- お問い合わせ後の流れはどのようになっているのですか?
- お問い合わせ頂いた電話番号もしくはメールアドレスに担当がご連絡致します。
お客様のご相談内容に応じて、経験・知識が豊富な担当が対応致します。
他のマンション建築の法律や規制とはを見る
-
新築のアパート・マンションを建築するにあたり、必ず関わってくるのが「建築基準法」です。建築基準法は、建物を建築するにあたって「建築物の最低基準」の基本となるルールが定められた法令です。 建てられる建物…
-
マンションを建築する際に、建ぺい率や容積率だけを意識して、土地を最大限に活用した建築物を建てることができるわけではありません。 大勢が暮らす共同住宅であるマンションの場合、救急車や消防車などの緊急車両…
-
日本で建築されるすべての建物に対し、建築基準法や都市計画法、消防法など、さまざまな法律が設けられています。専門家でなければ、すべてをきちんと把握することは困難ですが、建築基準法を遵守しないと設計者に対…
-
マンション経営は、管理会社に任せてしまえば、素人でも簡単にできる不動産投資です。 しかし、管理会社など第三者に経営を“丸投げ”では、相手が思うとおりに何でも言いくるめられてしまいますし、何か問題が起き…
- 土地活用一筋の50年生和コーポレーション
- 無料冊子をもらう
- 5分で分かる生和コーポレーション
- 現場見学・相談会
- お電話での資料請求・お問合せは「0120-800-312」