時代を超えるヴィンテージマンションの魅力
「経年優化」を実現するデザイン
マンション建設を計画する際に、建物のデザインは大きなポイントとなります。デザインを行うにあたっては、十分なエリアマーケティングを踏まえたマンションの企画が重要です。単に建物の見た目の美しさや質感を追求するのではなく、マンションのコンセプトに沿ったデザインを考える必要があるのです。
マンションが街の景観を形作る一要素となる以上、施行主には責任が生じます。数十年にわたって存在する建物が地域に貢献できるものであるかどうかを、計画段階で念入りにチェックするべきでしょう。
経年劣化ではなく、時の経過とともに価値を高めていく「経年優化」。当社では経年優化を念頭に置いた物件づくりを心がけています。
時を経ても価値を保つヒルサイドテラス
築後数十年が経過しても人気が衰えず、販売価格や賃料が高止まりしたままの「ヴィンテージマンション」が存在します。その例の一つとして挙げられるのが、東京都渋谷区の代官山にある「ヒルサイドテラス」。1967年から1992年まで数期に分けて建設され、代官山のハイクラスなイメージを牽引してきました。
センスの良いショップや飲食店が軒を連ねているというイメージが強いですが、開発当初は建物の大部分が住居用でした。性急な開発を行わず、環境の変化に適合させながら長期にわたって快適な場所となるように努めた結果、異なるデザインが混在しながらも全体として調和を感じさせるものとなっています。
並木道と調和するコープオリンピア
東京都渋谷区神宮前、ケヤキ並木が美しい表参道に面して建っている「コープオリンピア」は、高級マンションの草分けとも言える存在です。海外滞在の経験がある富裕層をも満足させるというコンセプトのもと企画・設計が進められ、東京オリンピック翌年の1965年に完成。当時の分譲価格は最高で1億円を超え、いわゆる「億ション」の第一号となりました。
並木道との調和が図られた外観は、暗色のタイルと銀色のアルミサッシという落ち着いた色合いで、並木の緑を引き立てています。設備も当時としては先進的で、セントラル方式の全館24時間冷暖房やエレベーターを完備。ホテルのようなフロントサービスも導入されました。原宿駅から近いこともあってオフィスとしての需要もあり、今もなおなかなか空きが出ない人気物件となっています。
表参道ヒルズの高級賃貸レジデンス
レトロなたたずまいで愛された同潤会青山アパートの再開発プロジェクトとして、2006年に誕生した「表参道ヒルズ」。ブランドショップや飲食店などが入る商業施設の上層部は賃貸レジデンス「表参道ゼルコバテラス」となっています。安藤忠雄氏設計の住戸は白を基調とするシンプルなデザインで、全戸南向き。間口が広い窓ガラス越しに、ケヤキ並木が一望できます。
周辺環境との親和性が重要なポイント
企画力が評価されたグッドデザイン賞
2018年度、当社が設計・施工を手がけた2つのマンションがグッドデザイン賞を受賞いたしました。近年のグッドデザイン賞は、デザインが社会においてできること、社会における課題や将来発生が予想される課題を見すえてデザインすることが求められます。マンションで言うならば、施主様は建設エリアの人の流れなどの「コト」を含めて考える必要があります。
当社は建物のデザインや施工技術に関して高いレベルにあると自負しております。また、事業計画を含めた企画力にも高い評価をいただいており、従来の賃貸住宅では実現が難しかったオーナー様に合わせたプランや、ハイクオリティなデザイン・企画によって高い付加価値と競合物件との差別化を実現。オーナー様の長期安定経営に貢献いたします。