土地活用の特徴・種類について
「土地活用」と聞くと、どこかの大地主さんが広大な土地を活用して、巨大な事業を行うようなイメージがありますね。
実際はイメージのような大地主さんではなく、平均約60坪の狭小地を「土地活用」しているオーナーさんがほとんどです。
ここでは「土地活用」の特徴や種類についてお話しましょう。
この記事の目次
「土地活用」とは?
「土地活用」とは、利用せず空き地になっている土地や、家族用の駐車場や物置などの利用頻度の低い土地をうまく活用し、利益を生み出す土地にする事を言います。
土地というものは持っているだけで税金がかかるものです。
「固定資産税」をはじめ、都市計画区域内だったら「都市計画税」一定面積以上だったら「特別土地保有税」土地を相続する場合は「相続税」などが挙げられます。
地価の高い所はもちろん、土地がひろければそれなりの税負担はかかるので、遊ばせておくよりは利益を生み出す土地にした方がお得、という考えが「土地活用」なのです。
「土地活用」の種類
では土地活用にはどのような種類があるでしょうか?
【賃貸住宅経営】
オーソドックスな手法の一つとして「賃貸住宅経営」があります。
これは「土地に建物を建設し、賃貸または分譲をする事により収入を得るタイプ」です。
賃貸住宅以外にも事務所や店舗などにも利用でき、税制上での優遇措置があるのも魅力のひとつです。
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【駐車場経営】
狭小地で活用しやすいのは、コインパーキングや月極駐車場などの駐車場経営です。
周囲の環境などに影響されやすくはありますが、平面駐車場をはじめ、立体駐車場、機械式の立体駐車場など工夫しだいで多くの収益が見込めるという特徴があります。
【等価交換】
等価交換とは提供した土地に建物を建設し売却するタイプの土地活用です。
地主は売却した土地のに建設した建物の一部を取得する事ができます。
まとまった資金がなくても建設費用は自分で出さずに済むので、土地活用であまりリスクを負いたくない人に向いています。
【土地売却】
オーナー業をするつもりもなく、土地を手放しても惜しくはないという人は、土地を売却してしまう、という手もあります。
その後の土地活用はできなくなりますが、土地を売却する事によりまとまった金額を得る事ができるので、税金に泣かされる事もありません。
他にも一定期間(50年)土地を貸して長期にわたり安定した収入を得る【定期借地】や、広い土地や幹線道路に面した土地にファミリーレストランやスーパーなどを誘致する【ロードサイド店舗経営】などの手法もあります。
数々の手法を見ても分かる通り「土地活用」は大手不動産業者やハウスメーカーなども力を入れている事業です。
眠っている土地を目覚めさせ、地域の為に役立てる事が出来るなら、オーナーになるのも良いかもしれませんね。
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