アパート経営・マンション経営の間取りの種類と特徴
入居者の物件選びの目線はシビア
アパート経営・マンション経営は居住を目的としたものですので、オフィスビル経営に比べると、賃料は低い相場となります。
ただし、賃料収入関しては賃料水準が安定しているため、長期的な安定性に長けていると言えます。
しかし、入居者が求めるアパートやマンションに対する目線は、とてもシビアです。
経営を成功させるためには、入居者を募りやすく、退去者が出にくい魅力や、付加価値といったものが必要になってくるでしょう。
その中の重要な要素として、間取りの種類や特徴といったものが上げられます。
デザイン性や設備の充実で入居者への魅力を高める
物件としての競争力を得るには、和風の畳の部屋よりもフローリングの床が整った洋風なデザイン、そして男女供に日常生活で活用できる洗面化粧台の設置、キッチン関係であれば、ガスコンロが余裕をもって設置できるスペースやIH調理器の導入、更には、防犯対策としてピッキング対策を施した玄関や窓を取り入れるなどのセキュリティー面を充実させるなどがあります。
入居者に魅力を与える物件になるためには、デザイン性への考慮や様々な設備の導入が重要になります。
デザインから設備を含めた、トータル的な住環境の向上が、入居者を得るためには大きな競争力となります。
立地条件や入居者の特徴を考えた間取り
アパートやマンションは、公共の交通機関が近いことや、買い物に便利なこと、公害がなく住環境がいいといった、人々の求める立地条件が揃えば揃うほど、人気が高くなりますが、このような条件は限られてしまうのが実情です。
そこで重要になるのが、土地の条件や特徴に見合った物件を、適切な入居条件で設定することです。
例えば都心の繁華街に近い場所であれば、単身用のワンルームを経営する、法人向けの社宅や寮仕様にする、などの工夫をすることで、需要が高くなることが考えられます。
逆に郊外であれば広さに余裕を持たせ、ゆとりある間取りのファミリータイプを経営するなど、立地条件に合わせて間取りの種類や特徴を決めていきましょう。
このように、立地の特徴を考え、入居者の需要に合ったアパート経営・マンション経営をすることで、空室のリスクも抑えることが可能です。
間取りの種類と特徴を理解しておく
間取りにはそれぞれ種類や特徴がありますので、これらの基本を理解しておきましょう。
Rは「ルーム」の意で、部屋とキッチンのしきりがありません。玄関を開けるだけで全体が見渡せるだけの部屋です。部屋の中にキッチンがあるタイプと、部屋までの廊下にあるタイプとの2種類がありますが、どちらも実際に使える面積は少なくなりがちですので、チェックしておきましょう。
Kは「キッチン」の意で、部屋とキッチンが仕切られているタイプです。1Kだと1つの部屋にキッチンがあり、2Kだと2つの部屋にキッチンがあります。部屋までの通路にキッチンが設けてある間取りが多いのが特徴です。
DKは「ダイニングキッチン」でKと同じくキッチンが仕切られていますが、Kと比べて広いのが特徴です。ダイニングキッチンの広さは、4.5~6畳くらいであることが多いようです。
キッチンが広いため、居住空間と食事をするところを別にして使うことができます。
LDKは「リビングダイニングキッチン」で、最もキッチンのあるスペースの広い仕様になっています。
ダイニングキッチンからは、8畳以上のところが多くなりますので、かなりゆとりのあるスペースになります。