アパート経営・マンション経営においてリフォームを行うことのメリットや効果
アパート経営・マンション経営では、費用はかかりますが、リフォームを行う必要のある時が出てきます。しかし、一概にリフォームと言っても、その内容はさまざまです。実は、その考え方によって収益に大きな差ができることもあるのです。
そこで今回は、リフォームはどのような考え方で行うべきか、そのメリットや効果とともに説明します。
原状回復のためのリフォーム
入居者様が退去する際に行われるリフォームで最も多いのが、原状回復のためのリフォームです。このリフォームでは、畳の表替えやふすまの張り替え、クロスの張り替え、ルームクリーニングなどが行われるため、新しい入居者様は気持ちよく暮らすことができます。しかし、ドア、窓枠や敷居などの建具や、ドアノブや蛇口などの金具、その他、交換されていない部分は徐々に経年による劣化が進んでいきます
老朽化・旧式化した設備等を交換するリフォーム
築年数が経っていたり、汚れ等がひどい場合には、原状を回復するためのリフォームでは交換しなかったドアノブや蛇口を新品に交換したり、バランス釜の浴室を現在のユニットバスに交換、サッシの網戸の交換などを行います。古びた感じのする設備をすべて交換することによって、入居者様に、築年数は経っていても室内は大丈夫という安心感を持っていただくことができます。
付加価値を付け、差別化するためのリフォーム
周辺にある、条件の類似したアパートやマンションと差別化するためのリフォームです。照明器具を最新式のものに交換したり、クロスを高級なものに替えたり、キッチンやバスをグレードの高いものに交換したり、トイレの設備を一新したりします。すべてを高級なものにするのではなく、一部を時代に合わせレベルアップさせるだけで、他の類似物件との違いを印象付けることが可能です。
予算を使い放題に使ってリフォームすれば、すぐに借り手がつく部屋にすることは簡単かもしれませんが、それではアパート経営・マンション経営は成り立ちません。限られた予算内で周辺の競合物件より魅力的に見せるようにすることが大切です。