アパート経営・マンション経営において、安定して収益を得ていくためには、空室対策をすることがとても大切です。新築時には満室であったとしても、その状況がずっと続くわけではありません。空室の原因としてどんなことが考えられるのでしょうか。また、空室対策としてどんなことができるのでしょうか。
アパート・マンション経営における空室問題とは?
アパート・マンションの空室率は、首都圏全域を例にとると近年11.5%前後で推移しています。しかし、木造・軽量鉄骨のアパートでは、2015年以降空室率が悪化しており、1都3県のアパートの30%以上が空室になっている状況(2016年10月:全国賃貸住宅新聞)です。
アパートやマンションに限らず、全国的に見て、世帯数より住宅の数の方が多くなっている供給過多の現状です。また、現状は入居率の高い物件とそうでない物件との2極化が顕著に現れています。入居率が高く良い物件は、周辺の入居者のニーズを把握した間取りや家賃、行き届いた管理体制に特徴があります。対して入居率の低い物件は周辺の競合物件と比較して魅力に欠け、訴求力に欠けることが大きな要因と言えるでしょう。
このようにアパート・マンション経営において空室リスクは避けて通れない現実的な問題と言えます。アパート経営・マンション経営をする際、収入の目安として利回りを計算しますが、満室時ではなく空室が発生することを想定して計算する必要があります。ローンを組んだ場合は、その地域での空室率を精査した上で、毎月の返済額を決定する必要があります。健全な賃貸経営のためにも空室リスクを抑える積極的な対策を行いましょう。
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アパート・マンションにおける空室の原因としてどんなことがあるの?
アパート・マンションが空室になる原因はいくつも考えられます。まず、通勤や通学に便利な場所にあるかなど、立地条件は空室率に大きく影響します。首都圏に限らず、駅から遠いなど立地の悪い単身者向けの物件が空室になりやすい傾向があるようです。また、家賃の設定が周辺の物件と比べて割高な場合や、必要な修繕がされないまま放置されているような物件では、同様に空室リスクが高まります。
さらに、入居者様のニーズに合っていないことも空室の原因になります。例えば、女性の一人暮らしのニーズが見込まれるエリアであれば、防犯カメラや、カメラ付きインターフォンなどのセキュリティ対策が必要です。郊外のアパート・マンションであれば、敷地内に十分な台数の駐車場を確保できなければ、入居率は下がってしまうでしょう。
アパート・マンションの空室対策としてどんなことができるの?
空室対策には、空室の原因を見極めて対策を講じる必要があります。原因が分かれば、必要な対策を打つことができます。
まず、適正な家賃の設定です。周辺の相場を調査し、競争力のある家賃なのかを確認します。また、ニーズに合わせてリフォームやリノベーションすることも有効な方法かもしれません。例えばエントランスを明るくしたり、最新のセキュリティ対策を導入したり、室内をフローリングに変更したり、壁紙を貼り替えたりするだけでも物件の価値と需要は高まるでしょう。多くの投資ができなくても、共有部をいつもきれいにしておくなど、管理をしっかりすることで居住者様の安心感とイメージアップにつながります。
さらに、空き室が出た場合等には、媒体で宣伝を打つことも効果的です。インターネットやチラシ、冊子などで多くの人に情報を知らせることです。また、不動産会社の見直しなども効果があるかもしれません。所有するアパート・マンションの居住者様やニーズに合わせた対策を提案してくれるでしょう。
アパート経営・マンション経営において、空室対策は必ず行う必要があります。空室が発生することは避けられませんが、空室が長期間続くと、家賃収入が減り経営にも深刻な影響が表れます。原因をしっかりと見極め、必要に合わせて早めの対策をしてください。
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よくあるご質問
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