マンション建築に必要な手続き・届出と手順について

マンション建築を思い立って、土地と資金の目処がついたとしても、いきなり建築できるわけではありません。一般住宅と同様にマンション建設には建築前や建築後だけでなく、建築の途中にも適切な検査を受けるなど様々な手続が必要になります。ここでは、マンションが完成までに必要となるさまざまな手続きの中から、マンション建築の確認申請と建物の登記に必要となる手続きを中心に流れを解説します。

土地活用一筋54年。
累計着工戸数120,000戸超の実績。
冊子をプレゼント

【無料】資料をもらう お問合せ おうちでオンライン相談

マンション建築に必要な手続きや届出とは

マンションを建築する場合にはいろいろな手続をしなければなりません。マンションは建築前、建築中、建築後に検査を行うことで建物の安全性が保たれます。具体的には、マンションの建築前には建てようとするマンションが法令や条例の規定に合致しているか審査を受ける必要があります。これらの検査は建築基準法に基づいて、特定行政庁の建築主事あるいは指定確認検査機関が行います。完成後の登記は不動産登記法に基づき、土地又は建物の物理的な状況を正確に把握するための調査などは土地家屋調査士、登記は土地家屋調査士か司法書士が行います。たいていの手続は、委任状を書いて業者に任せることになりますが、オーナー様としてどの手続きでどのようなことが行われているのかを知っておくことは重要です。

土地活用一筋54年。
累計着工戸数120,000戸超の実績。
冊子をプレゼント

【無料】資料をもらう お問合せ おうちでオンライン相談

マンション建築の確認申請について

1.建築前に必要となる手続きや届出

マンションに限らず何か建物を建築する場合は、必ず特定行政庁もしくは国土交通大臣又は都道府県知事の指定を受けた民間の機関にて建築確認を行わなければなりません。その審査をしてもらうための手続が建築確認申請です。

工事を着工する前に、建物の設計図や構造計算書、建築工事届などを管轄する特定行政庁もしくは民間の指定確認検査機関へ提出し、建物の構造や設備、用途などが建築基準法の規定に適合しているかどうかについて提出先の審査を受けます。その後、審査に通ると確認済証が交付されます。建築確認は従来、建築主事という建築基準適合判定資格を持つ公務員だけが行っていましたが、現在は民間の指定確認検査機関も行うことができるようになっています。申請は建物のオーナー様が行うことになっていますが、多くの図面や書類を揃える必要もあるため、たいていは設計事務所や建設業者などに委託して手続きを行います。

2.建築中に必要となる手続きや届出

マンション建築では実際に工事が始まっても、建物の安全性を担保するために中間検査を受けなければなれません。中間検査は全国一律で建築物の階数が3階以上である共同住宅が対象となります。建築基準法により指定された中間検査が必要な工事の工程(特定工程)を行う前に申請をする必要があり、中間検査合格証の交付を受けないと、取り掛かれない工事の工程(特定工程後の工事)が取り決めされています。
中間検査は、実際に建築中の建物を見て目視や寸法測定などを行い、建築基準関係規定に適合しているかが審査されます。中間検査申請もオーナー様が行うことになっていますが、他の申請手続きと同様に設計事務所や建設業者などに委託して行うのが一般的です。

3.建築後に必要となる手続や届出

マンションが完成すると完了検査を受ける必要があります。工事が完了してから4日以内に完了検査申請をし、申請を受理されてから7日以内に、その建物や敷地が建築基準関係規定に適合しているか、現場での検査が行われ判断されます。この検査に通ると検査済証が交付されます。

マンション完成後の建物の登記

マンションに限らず建物を新築した場合には、不動産登記法に基づき建物表題登記(建物表示登記)も行わなければなりません。表題登記がなされると、建物の所在、地番、種類、構造、面積などが記載され、確かにそこに建物が建っているということを行政が把握できるようになります。これに基づいて固定資産税や都市計画税が課されるので、表題登記は義務として行わなければなりません。賃貸マンションでは、建物の登記は1通の登記簿に記載しますが、分譲マンションなどでは、区分建物表題登記を行うことで、それぞれの部屋ごとに登記簿が作られます。表題登記の申請には、建築時の検査済証なども必要になります。これらの手続も多くの書類の準備が必要になりますので、司法書士に委託して行うのが一般的です。


マンションを建築する際に、建築前、建築中、建築後の行程ごとに必要となる検査に伴う確認申請や建物の登記など手続きや届出があることはお分かりいただけたと思います。専門的な書類や図面が必要となるため、実際の手続きは設計事務所や建設業者などの専門家に委託するのが一般的です。

よくあるご質問

土地活用・不動産経営は初心者なのですが、どのように相談をおこなえばよいでしょうか?
弊社HPの電話もしくはお問い合わせフォーム・資料請求フォームから、お気軽にお問い合わせください。ご要望に応じて、オンライン面談・電話・メール等での対応が可能です。
生和コーポレーションの土地活用・不動産経営には、どのような特徴があるのですか?
4大都市圏での営業に特化し、土地活用一筋50年を超えております。マンション・アパートの累計着工戸数は100,000戸を超え、都市部に強い生和だからこそ、サブリース・一括借上げの入居率98%台を実現しています。
お問い合わせ後の流れはどのようになっているのですか?
お問い合わせ頂いた電話番号もしくはメールアドレスに担当がご連絡致します。
お客様のご相談内容に応じて、経験・知識が豊富な担当が対応致します。

生和コーポレーション編集部

「すべてはオーナー様のために」をテーマに、土地をお持ちの方の目線で、不動産の有効活用に関連する情報を発信しています。当社の豊富な実績をもとに、税理士や建築士、宅地建物取引士などの有資格者が監修した記事も多数掲載。賃貸マンションの建設・管理から相続や税金の話まで、幅広いコンテンツを公開中。

編集部へのご意見・情報提供などございましたらお問い合わせからお願いします

会社名
生和コーポレーション株式会社
所在地

西日本本社
大阪府大阪市福島区福島5丁目8番1号

東日本本社
東京都千代田区神田淡路町1丁目3番

会社設立
1971年(昭和46年)4月16日
お問い合わせ・ご連絡先
0120-800-312

他の初めてマンション建築をご検討の方へを見る

マンション建設のローンと金利の関係性について

マンション建設のローンと金利の関係性について

マンションを建設するには多額の費用がかかります。自己資金だけで賄えない分は、たいていはローンを活用してマンション建築を始…

詳しく見る
マンション建築に関わる補助金制度について

マンション建築に関わる補助金制度について

マンション経営をはじめるためには、まず賃貸物件を用意しなければなりません。しかし、マンションを新しく建築するとなると、膨…

詳しく見る
マンションの建築費と坪単価計算方法

マンションの建築費と坪単価計算方法

マンションを建築する際、資金調達の面を含め、収支計画書を策定する上で建築費がどのくらいかかるかは非常に重要なポイントです…

詳しく見る
マンション建築にかかる期間(工期)の目安と工程について

マンション建築にかかる期間(工期)の目安と工程について

多額の費用をかけて建築するマンションですので、工事が順調に進んでいるのか不安に感じることがあるかもしれません。しかし、マ…

詳しく見る
アパート経営・マンション経営に多い騒音トラブルへの対策と解決方法
よくあるトラブル・失敗事例

アパート経営・マンション経営に多い騒音トラブルへの対策と解決方法

アパート経営・マンション経営を行っていると、入居者様からさまざまなトラブルが持ち込まれます。中でも多いのは、上の部屋や隣…

詳しく見る
マンション経営の騒音トラブルを起こさないための対策
よくあるトラブル・失敗事例

マンション経営の騒音トラブルを起こさないための対策

マンションへの入居を希望される方は、ある程度の音が聞こえることは想定の範囲に入れていることでしょう。 しかし、構造上問題…

詳しく見る

全タグ

土地オーナー様のお悩み解決
土地活用方法・検討のポイント
失敗しない土地活用
アパート経営で悩んだときは
アパート経営方法・検討のポイント
失敗しないアパート経営
マンション経営で悩んだときは
マンション経営方法・検討のポイント
失敗しないマンション経営