プロパーローンとは?アパートローンとの違いとメリット・デメリット
マンションの建築には、多額の費用がかかりますので、ローンを組むことは必須です。そこで、マンションの建築に適したローンとはどのようなものなのか、またその金利の相場はどうなっているのか、この辺りをきちんと知っておくことが必要です。
アパートローンとプロパーローン
マンション建築にあたっては、土地や建物を担保にして、銀行などの金融機関でローンの申し込みをするのが一般的です。
マイホームの場合には「住宅ローン」を利用して、長期低金利で融資を受けることができますが、マンションなどの賃貸住宅の場合は「住宅ローン」を利用することはできません。
それに変わるのが「アパートローン」と呼ばれる商品です。
融資金利や、融資金額の上限、融資対象などの詳しい条件については、それぞれの金融機関が定めているため、一律に「このようなローンです」と説明することは難しい内容となっています。
アパートローン以外には、プロパーローンというものがあり、こちらは主に保証会社込みの、銀行を中心とした定型の商品であるアパートローンに対し、保証会社がなくても融資を受けることができる、直接融資という形でのローンになります。
いずれにしても、20年、30年単位での、長期での返済が必要になるため、選ぶときにはしっかりと自分に合ったものを見つける必要があるでしょう。
ローンの総支払額を知るために
ローンの総支払額を知るために押さえておきたいポイントは、「金利」「借入期間」「借入金額」の3つです。
これらの要素はすべて、数値が大きくなるほど、返済負担が増える要素となります。
例えば、金利が2.5%の場合と3.5%の場合では、同じ借入金額、同じ借入期間であったとしても、基本的に借入金額が大きいため総支払額は大きく異なります。
金利と借入金額が同じで、借入期間が異なる場合にも、その間にかかる金利がありますので、その分金額が異なります。
借入金額を少なくすれば、その分借入金額に金利を掛け合わせて返済額が算出されますので、借入金額が大きいよりは、負担は小さくなります。
ローンを組むときには、このあたりを熟考した上で申し込みを行う必要があります。相場はどの程度の予算でどのくらいの期間、どのくらいの金利を支払ってローンを組むかによって大きく異なるのです。
関連ページ:賃貸アパート建築費用の相場・建築費の計算方法について解説
一般的な金利の相場は?
一般的には、マンション建築で申し込めるローンの金利相場は、2~4%と、現在は非常に低い状態であると言われています。
ただし、このパーセンテージは、時代によって変化する可能性がありますので、マンション建築を考えている方は、早めに決断する必要があるかもしれません。
また、ローンには「変動金利」と「固定金利」があり、一般的には固定金利のほうが、変動金利よりも高く設定されています。
これは「固定金利」の場合は情勢に左右されることなく金利が一定であり「変動金利」の場合は、ローンの返済中に金利が上昇したり下落したりする可能性があるためです。
このため、単に低いからという理由で「変動金利」を選択すると、その後金利が上昇したときに、ローンの返済が難しくなるという状況も、考えられるのです。
金利の相場を考える際には、現在の平均的なパーセンテージだけを見るのではなく、その後の返済についてもよく考えた上で選択をするようにしましょう。
マンションの建築に利用できるローンの種類は、数多く存在しており、プランも様々です。
金利の相場も時期によって変わってきますので、マンション建築の際には、様々あるプランをよく比較検討した上で、ローンを組むようにしましょう。
これによって、1,000万円程度の差がつくことは、珍しいことではありません。
運営にかかる費用が大きく異なってくるという点を踏まえた上で、先を見据えたローン商品の選択をすることをおすすめします。