賃貸併用住宅をやるなら木造?鉄筋コンクリート造(RC造)?

自宅を取り壊して賃貸併用住宅を建築するというような場合、検討すべき点はたくさんありますが、なかでも建物の構造を木造、RC造のどちらにするかは重要です。当然、さまざまな要素のメリットとデメリットを検討して決定することになりますが、そのためにはそれぞれの構造の特徴をきちんと把握する必要があります。構造部分は外観からは見えない箇所ですが、建物の骨格部分であり非常に重要な要素です。
そこで今回は、賃貸併用住宅を建築する際に役立つ、木造とRC造のそれぞれの構造の特徴やメリット・デメリットについて解説します。
なお、他にも建物の構造として鉄骨造がありますが、一括りに鉄骨造と言っても構造が重量鉄骨・軽量鉄骨に分類され、それぞれのメリット・デメリットが異なるため、字数の関係上ここでは割愛いたします。

土地活用一筋54年。
累計着工戸数120,000戸超の実績。
冊子をプレゼント

【無料】資料をもらう お問合せ おうちでオンライン相談

木造のメリット・デメリット

木造建築は柱・梁・筋交いなど主要部分に木材を使用する構造が特徴で、在来工法と呼ばれ、日本では主流の木造軸組工法、もしくは、壁や床などの面材を組み合わせる構造のツーバイフォー工法と呼ばれる木造枠組壁工法により建築するのが一般的です。木造建築のメリット・デメリットは以下の通りです。

○メリット

・建築コスト、修繕費が抑えられる
日本の住宅建築でもっとも多いのが木造建築です。そのため携わる職人も多く、材料費が安いなどの条件にも恵まれ、建築、修繕費などのコストを低く抑えることができます。
・固定資産税が安い
建築コストが低い分、固定資産税評価額も下がり、固定資産税も安くなります。
・工期が短い
他の工法よりも、工期を短くすることができます。

○デメリット

・災害(火災・地震)の影響を受けやすい
RC造や鉄骨造と比較すると堅牢さが劣るため、災害の影響を受けやすくなります。特に燃えやすいという特徴があるため、火災に注意する必要があります。
・白アリなど害虫被害
木造は白アリなどの害虫が好むため、被害を受けやすくなってしまいます。白アリ対策処理が必要です。
・防音、遮音性が低い
構造によりますが、RC造や鉄骨造と比べると防音、遮音性が低くなります。
・建物の大きさ
木造建築は耐震性・耐火性の観点から、4階建以上の大規模な建物にはあまり向いていないと言われていました。しかし、ツーバイフォー工法の中には、建築基準法の耐火構造を満たした4階建以上の建物を扱うハウスメーカーや建築会社があります。
・減価償却期間と耐久性
RC造や鉄骨造と比べると耐久性は低いと見なされ、減価償却期間はもっとも短い22年間とされています。

土地活用一筋54年。
累計着工戸数120,000戸超の実績。
冊子をプレゼント

【無料】資料をもらう お問合せ おうちでオンライン相談

鉄筋コンクリート造(RC造)のメリット・デメリット

RC造は、正式には「鉄筋コンクリート造」と言います。堅牢な作りが特徴であるため、地盤改良や杭打ちが必要なります。RC造のメリット・デメリットは以下の通りです。

○メリット

・災害(火災・地震)に強く耐久性能に優れている
鉄筋にコンクリートを流し込むという堅牢な作りであるため、災害に強く、耐久性に優れています。
・遮音性や断熱性能が高い
コンクリートである程度厚みのある壁をつくるため、遮音性や断熱性能は高くなります。
・建物の大きさ
建物の大きさは、かなり大規模なものまで対応することができます。
・減価償却期間
堅牢な作りにできるため減価償却期間は、47年間と長く設定されています。

○デメリット

・建築コストが高い
工法が複雑になること、資材が多くなること、資材自体が高いことから建築コストが高くなってしまいます。
・固定資産税が高い
建築コストが高くなるため、固定資産税は高くなってしまいます。
・工期が長い
他の工法よりも工期が長くなってしまいます。

土地や建物の規模にあった選択が重要

木造でもRC造でも、それぞれにメリット、デメリットがあります。たとえば小さい土地にRC造では、建築費用がかさんでニーズに合った家賃設定ができない可能性があるかもしれません。台風の多い地域や豪雪地帯に木造では、耐久性の観点からその他の構造が向いているかもしれません。また、独身の女性やファミリー向けに賃貸するなら、防音性能や遮音性能に優れるRC造が好まれるかもしれません。家賃重視の建物にしたいのであれば、コストの安い木造の物件が喜ばれるかもしれません。
どの工法にするかは、立地条件やどのような入居者様を想定するかで決定する必要があります。賃貸併用住宅の場合も同様に、建物の規模や耐久性・防音性能・遮音性能・建築コストなど、さまざまな方向から適した建築構造を検討しましょう。


最近では、木造でも防音や遮音性に優れた建物の建築が可能となるなど、従来はデメリットと言われた点が改善されつつあります。工法を検討する際は、いろいろな業者から話を聞いてコストやニーズ、返済プランを加味して判断することをおすすめします。

よくあるご質問

土地活用・不動産経営は初心者なのですが、どのように相談をおこなえばよいでしょうか?
弊社HPの電話もしくはお問い合わせフォーム・資料請求フォームから、お気軽にお問い合わせください。ご要望に応じて、オンライン面談・電話・メール等での対応が可能です。
生和コーポレーションの土地活用・不動産経営には、どのような特徴があるのですか?
4大都市圏での営業に特化し、土地活用一筋50年を超えております。マンション・アパートの累計着工戸数は100,000戸を超え、都市部に強い生和だからこそ、サブリース・一括借上げの入居率98%台を実現しています。
お問い合わせ後の流れはどのようになっているのですか?
お問い合わせ頂いた電話番号もしくはメールアドレスに担当がご連絡致します。
お客様のご相談内容に応じて、経験・知識が豊富な担当が対応致します。

生和コーポレーション編集部

「すべてはオーナー様のために」をテーマに、土地をお持ちの方の目線で、不動産の有効活用に関連する情報を発信しています。当社の豊富な実績をもとに、税理士や建築士、宅地建物取引士などの有資格者が監修した記事も多数掲載。賃貸マンションの建設・管理から相続や税金の話まで、幅広いコンテンツを公開中。

編集部へのご意見・情報提供などございましたらお問い合わせからお願いします

会社名
生和コーポレーション株式会社
所在地

西日本本社
大阪府大阪市福島区福島5丁目8番1号

東日本本社
東京都千代田区神田淡路町1丁目3番

会社設立
1971年(昭和46年)4月16日
お問い合わせ・ご連絡先
0120-800-312

他の初めての賃貸併用住宅を見る

賃貸併用住宅の収支計画の立て方

賃貸併用住宅の収支計画の立て方

賃貸併用住宅の収支計画を立てるにあたり、どのような収入や支出があるのか全体を把握しておくことは大切です。また、賃貸併用住…

詳しく見る
賃貸併用住宅は儲かるのか?利回りと年収の関係性
リスク・問題点

賃貸併用住宅は儲かるのか?利回りと年収の関係性

賃貸併用住宅とは、自宅スペースと賃貸スペースを合わせた住宅のことです。たいていローンを組んで土地の取得や建物の建築をする…

詳しく見る
サラリーマンでも賃貸併用住宅の経営はできるのか

サラリーマンでも賃貸併用住宅の経営はできるのか

マイホームの建築を検討した際に、家賃収入でローン返済や収入確保を目的として賃貸併用住宅を建築しようと考える方もいるのでは…

詳しく見る
賃貸併用住宅の資産価値と評価方法の考え方

賃貸併用住宅の資産価値と評価方法の考え方

土地や自宅などの不動産を所有している場合、その資産価値は地価の上昇や下落、建物の築年数などによって、ほぼ自動的に決まって…

詳しく見る
賃貸併用住宅を始めるときの費用(建築費)はいくら位?

賃貸併用住宅を始めるときの費用(建築費)はいくら位?

人生において大きな買い物のひとつにあげられるのがマイホームの購入です。マイホームが持てて、なおかつ家賃収入が見込めるのが…

詳しく見る
土地なしから賃貸併用住宅をはじめるには

土地なしから賃貸併用住宅をはじめるには

賃貸併用住宅が通常の賃貸物件と比べて最も異なる点は、自宅部分と賃貸部分が共存していることです。従って、土地を新たに取得し…

詳しく見る

全タグ

土地オーナー様のお悩み解決
土地活用方法・検討のポイント
失敗しない土地活用
アパート経営で悩んだときは
アパート経営方法・検討のポイント
失敗しないアパート経営
マンション経営で悩んだときは
マンション経営方法・検討のポイント
失敗しないマンション経営