賃貸併用住宅で住宅ローン控除を受ける条件と注意点
マイホームを購入する際に住宅ローンを利用する方が多いと思いますが、確定申告をすることで住宅ローン控除を受けることができます。同様に賃貸併用住宅で住宅ローン控除を受けるためには、どのような条件を満たさなければならないのでしようか。また、どんな点に注意が必要でしょうか。
土地活用一筋54年。累計着工戸数120,000戸超の実績。
冊子をプレゼント
住宅ローン控除って何?
住宅ローン控除とは、住宅ローンなどを利用してマイホームの新築や取得、あるいは増改築した場合など、一定の要件を満たせば、住宅ローンの年末残高の1%を10年間、毎年の所得税額から控除することができる制度(平成28年4月1日現在)です。所得税から控除しきれない場合には、住民税からも一部控除することができます。また、控除の上限額は新築または取得した年度によって違いがありますが、平成26年4月1日以降では、最大40万円まで(長期優良住宅や認定低炭素住宅などの認定住宅では最大50万円まで)控除できることになっています。実際の控除可能な額は、その年の12月31日時点の住宅ローン残高の1%に当たる金額、1年間の最大控除額40万円もしくは50万円、所得税額の3つの内いちばん低い額がその年の控除額になります。一般に住宅ローン控除と言われていますが、正式名称は「住宅借入金等特別控除」と言います。
土地活用一筋54年。累計着工戸数120,000戸超の実績。
冊子をプレゼント
賃貸併用住宅で住宅ローン控除を受けるために満たすべき要件は?
賃貸併用住宅でも住宅ローン控除を受けることができますが、満たすべき要件がいくつかあります。自宅のみで住宅ローンを組む場合と共通の点として、住宅ローン控除を受ける年度分の合計所得が3000万円以下であること、新築または取得した日から6カ月以内に入居し12月31日まで引き続き居住していること、10年以上の返済する方法で借入をしていることが住宅ローン控除を受ける条件として必要です。また、住宅の床面積が50平方メートル以上で、その2分の1以上が自己居住用になっていなければなりません。つまり賃貸スペースの床面積が総床面積の51%以上を占めるなどの賃貸併用住宅の場合は、住宅ローン控除を受けることができなくなってしまいます。
住宅ローン控除を受けるために注意すべき点は?
住宅ローン控除は、賃貸部分は控除の対象にはなりません。自宅部分と賃貸部分の床面積によって借入金を按分して計算することになります。例えば、自宅部分の割合が2分の1だった場合は、住宅ローンの残高の2分の1が控除対象になり、3分の2だった場合は、ローン残高の3分の2が控除の対象になります。しかし、住宅部分の割合が2分の1未満であると、要件を満たすことができず、住宅ローン控除自体を受けることができなくなってしまいます。そのような場合は、居住専用部分と賃貸部分を別々に登記する区分登記という方法を利用することで住宅ローン控除を受けることができます。区分登記をすることで、居住部分は住宅ローンを、賃貸部分にはアパートローンを利用することが可能になりますが、それぞれのローンにメリット・デメリットがあるので慎重に検討する必要があります。
住宅ローン控除を受けるためには、まず確定申告をしなければなりません。住宅ローンの年末残高証明書や、建物の契約書、登記証明書など多くの書類を準備する必要がありますが、会社員であれば2年目以降は会社の年末調整で合わせて手続きをすることができます。建てようとしている賃貸併用住宅が住宅ローン控除の対象になるか、あらかじめ専門家に確認しておくと安心できるでしょう。
- 関連するタグはこちら
よくあるご質問
- 土地活用・不動産経営は初心者なのですが、どのように相談をおこなえばよいでしょうか?
- 弊社HPの電話もしくはお問い合わせフォーム・資料請求フォームから、お気軽にお問い合わせください。ご要望に応じて、オンライン面談・電話・メール等での対応が可能です。
- 生和コーポレーションの土地活用・不動産経営には、どのような特徴があるのですか?
- 4大都市圏での営業に特化し、土地活用一筋50年を超えております。マンション・アパートの累計着工戸数は100,000戸を超え、都市部に強い生和だからこそ、サブリース・一括借上げの入居率98%台を実現しています。
- お問い合わせ後の流れはどのようになっているのですか?
- お問い合わせ頂いた電話番号もしくはメールアドレスに担当がご連絡致します。
お客様のご相談内容に応じて、経験・知識が豊富な担当が対応致します。
他の初めての賃貸併用住宅を見る
-
賃貸併用住宅を始めるには大きな資金が必要になることから、オーナー様の状況にあった資金計画を立てることが重要になります。ここでは、賃貸併用住宅を購入・建築するにあたり、必要とされる頭金の目安金額や、頭金…
-
賃貸併用住宅を購入・建築する費用として住宅ローンを利用した場合、確定申告をすることで住宅ローン控除を受けることができます。ただし、賃貸併用住宅の不動産所得が経費等を差し引いて年間20万円以上ある場合は…
-
不動産の購入は金額も大きくなることから、自己資金が多い方が良いと考える人も多いでしょう。賃貸併用住宅の場合、自宅スペースと賃貸スペースが併設されていることから、賃貸スペースを貸し出すことで家賃収入を得…
-
賃貸併用住宅の経営を始める際、どのような土地に建築するのかは重要なポイントになります。人気のエリアは地価も高いことから、建築できる土地が狭くなる可能性があります。賃貸併用住宅を狭小地で運営するためには…
-
賃貸併用住宅の収支計画を立てるにあたり、どのような収入や支出があるのか全体を把握しておくことは大切です。また、賃貸併用住宅は、自宅のみや賃貸のみの一棟アパートと比較して、どれくらい収入や支出に違いが出…
-
賃貸併用住宅とは、自宅スペースと賃貸スペースを合わせた住宅のことです。たいていローンを組んで土地の取得や建物の建築をすることになりますが、家賃収入を得ながらマイホームも手に入るということに魅力を感じる…
- 土地活用一筋の50年生和コーポレーション
- 無料冊子をもらう
- 5分で分かる生和コーポレーション
- 現場見学・相談会
- お電話での資料請求・お問合せは「0120-800-312」