マンション・アパート・ビルの賃貸併用住宅の特徴
用途も種類も様々な賃貸併用住宅ですが、一戸建てタイプの他に「マンションタイプ」「アパートタイプ」「ビルタイプ」のものなどがあります。
それぞれに違った特徴があり、用途も異なってきますので、まずはそれぞれの特徴を掴んだ上で、どのような賃貸併用住宅にするか、考えてみましょう。
この記事の目次
アパートタイプ
アパートタイプの賃貸併用住宅は、見た目はアパートそのものですが、1階もしくは2階部分を1フロア丸ごと居住用として使用することができます。
建物全体の2分の1を居住スペースにするため、住宅ローンでも建てることができるという特徴があります。
一般的には、間取りが横長になっていることが多く、ワンルームを3~4個、賃貸スペースとして使用することができるようになっています。
入居者と上下で生活することになるため、建物の構造や防音対策に注意が必要です。
また、元来アパートであったものの壁を抜いて、1フロアをオーナーの居住スペースとして使用できるようにしているものの場合は、構造上あまり安全であるとは言えませんので、見学の際にはこれらの点をよくチェックしておくようにしましょう。
マンションタイプ
1棟が丸ごとマンションになっているタイプの賃貸併用住宅です。
こちらは、居住スペースの割合が少なくなるため、住宅ローンが利用できない物件が多くなります。
その分賃貸スペースが多いため、収益が高く安定しやすいといった特徴があります。
マンションタイプの賃貸併用住宅の購入を考える際には、その建物の修繕歴をよく確認する必要があります。
水漏れ、配管の老朽化、エレベーター等設備が安全に使用できるかどうかなど、細かくチェックしておきましょう。
購入後に突然修繕費が必要になることがあります。
賃貸スペースは、店舗、事務所、人々の居住空間など、様々な用途に使用することができますが、構造上どのような建物になっているかによって、用途もあらかた決まってしまいますので、この辺りもチェックして、希望やエリアのニーズにマッチしているかどうかをよく確認することも大切です。
ビルタイプ
ビルタイプは、事務所などが入っているビルの最上階や、上層階の複数フロアを居住スペースにするタイプの賃貸併用住宅です。
マンションタイプと同じく、居住スペースの割合が少ないため、住宅ローンを利用できない物件が多くなります。
しかし、ほとんどの部分が賃貸スペースになっていますので、大きな収益を得ることも可能であるという特徴があります。
都心部にニーズの多いタイプですので、都心部に住居を構えたいという方は、このタイプの賃貸併用住宅の購入を考えてみるのも良いかもしれません。
ビルタイプは、事務所や店舗になっている部分が非常に多いため、立地条件が最重要となります。
エリアの情報をくまなくチェックし、周辺のビルに空き事務所が多くないか、テナントとしての需要がきちんとあるのかどうかなど、確認しておくことが大切です。
賃貸併用住宅にも様々なタイプがありますが、規模が大きくなるにつれ、見込める収益も大きくなり、リサーチしておくべきことや、建物そのものへのチェック項目も多くなってくることがわかります。
それぞれにメリットが異なってきますので、目的に合ったタイプの賃貸併用住宅を選択することをおすすめします。