賃貸併用住宅における銀行融資の種類と違い

賃貸併用住宅の建設には、通常の戸建て住宅と比較して賃貸部分の面積が増えることによる建築費の増加に加え、台所や風呂、トイレといった生活に必要な設備を部屋の数だけ設置する必要があり、建設資金が大きくなる傾向があります。
賃貸併用住宅の建設に際し、金融機関から融資を受ける場合、利用できるローンにはどのようなものがあるのでしょうか。また、ローンを組むうえでどのようなことに注意が必要でしょうか。

土地活用一筋54年。
累計着工戸数120,000戸超の実績。
冊子をプレゼント

【無料】資料をもらう お問合せ おうちでオンライン相談

アパートローン(投資ローン)と住宅ローンの違い

賃貸併用住宅の建設に際し利用できるローンには、主に住宅ローンとアパートローンがあります。アパートローンは、アパートやマンションなど賃貸住宅の建築や購入に利用することができるものです。
住宅ローンと言うと、「フラット35」が思い浮かぶかもしれません。フラット35は、民間の金融機関と住宅金融支援機構が提携し提供しているもので、限度額8000万円まで、35年の長期固定金利が利用できます。しかし、賃貸併用住宅では自宅部分にしか利用することができないので注意が必要です。そのため賃貸部分の自己資金が準備できない場合は、フラット35ではなく金融機関が個別に取り扱っている住宅ローンを利用することになります。自宅部分の面積が総面積の51%を超えているなど、金融機関が設ける住宅ローンの要件を満たせば、賃貸部分も含め建物全体にかかる費用の融資を低金利で受けることができます。
なお、低金利の住宅ローンが利用できない場合は、事業向けのアパートローンを利用することになります。アパートローンでは、借入する本人の返済能力だけでなく、所有しようとしている不動産の資産価値や、収益性なども慎重に審査されます。一方、住宅ローンは自分が住むための住宅の資金を借りるものです。オーナー様の保有する不動産の価値、勤務先、勤続年数、年収、他の借入金、担保余力、家族構成など、主に個人の属性を中心に総合的に審査し判断されます。一般的に、住宅ローンの方がアパートローンより金利が低い傾向にあります。

土地活用一筋54年。
累計着工戸数120,000戸超の実績。
冊子をプレゼント

【無料】資料をもらう お問合せ おうちでオンライン相談

賃貸併用住宅で住宅ローンを選択するとメリット

賃貸併用住宅で住宅ローンを利用するためには、前述の通り、自宅部分の延床面積が総床面積の半分以上占めるなど必要な要件があります。要件を満たしていれば、自宅部分だけでなく賃貸部分も含めた建物全体にかかる費用の融資を受けることができます。ただし、要件は金融機関によって定められているので、自宅部分の面積が、51%を超えたら必ず融資が受けられるわけではないので、融資を受けることのできる条件をしっかりと確認しておく必要があります。

通常の賃貸アパート物件などでは金利の高いアパートローンを利用しますが、住宅ローンであれば、アパートローンと比べて審査基準や金利も低めに設定されており大きなメリットと言えるでしょう。 さらに、住宅ローンなら自宅部分に対し住宅ローン控除を受けることができます。ただし、住宅ローン控除の対象となるのは、住宅部分に関してのみです。自宅部分が半分以上の賃貸併用住宅を建てた場合、住宅ローンでは建物全体にかかる費用が融資の対象になりますが、住宅ローン控除は、面積で按分した自宅部分にかかる費用だけが控除の対象になります。住宅ローン残高の全額が控除の対象になるわけではありませんが、アパートローンでは住宅ローン控除を受けることができないので、節税という点でも住宅ローンを利用することにはメリットがあります。


賃貸併用住宅では、要件を満たせば低金利、住宅ローン減税などメリットの多い住宅ローンを利用することができます。住宅ローンは金融機関によって審査の条件も異なるので、建築しようとしている賃貸併用住宅が住宅ローンの融資の対象になるのかについても、前もって業者に確認しておくようにしましょう。

よくあるご質問

土地活用・不動産経営は初心者なのですが、どのように相談をおこなえばよいでしょうか?
弊社HPの電話もしくはお問い合わせフォーム・資料請求フォームから、お気軽にお問い合わせください。ご要望に応じて、オンライン面談・電話・メール等での対応が可能です。
生和コーポレーションの土地活用・不動産経営には、どのような特徴があるのですか?
4大都市圏での営業に特化し、土地活用一筋50年を超えております。マンション・アパートの累計着工戸数は100,000戸を超え、都市部に強い生和だからこそ、サブリース・一括借上げの入居率98%台を実現しています。
お問い合わせ後の流れはどのようになっているのですか?
お問い合わせ頂いた電話番号もしくはメールアドレスに担当がご連絡致します。
お客様のご相談内容に応じて、経験・知識が豊富な担当が対応致します。

生和コーポレーション編集部

「すべてはオーナー様のために」をテーマに、土地をお持ちの方の目線で、不動産の有効活用に関連する情報を発信しています。当社の豊富な実績をもとに、税理士や建築士、宅地建物取引士などの有資格者が監修した記事も多数掲載。賃貸マンションの建設・管理から相続や税金の話まで、幅広いコンテンツを公開中。

編集部へのご意見・情報提供などございましたらお問い合わせからお願いします

会社名
生和コーポレーション株式会社
所在地

西日本本社
大阪府大阪市福島区福島5丁目8番1号

東日本本社
東京都千代田区神田淡路町1丁目3番

会社設立
1971年(昭和46年)4月16日
お問い合わせ・ご連絡先
0120-800-312

他のローン・手続き・申告についてを見る

賃貸併用住宅を区分登記する必要性と注意点
メリット・デメリット
よくあるトラブル・失敗事例

賃貸併用住宅を区分登記する必要性と注意点

賃貸併用住宅は自宅のみの戸建て住宅と違い、事前に周辺地域の賃貸ニーズ等の調査をしたり、事業計画を立てることから始まり、建…

詳しく見る
賃貸併用住宅の登記の種類と申請の流れ

賃貸併用住宅の登記の種類と申請の流れ

不動産を取得し登記を行う際、建物と土地をそれぞれ登記しなければいけません。不動産登記簿には、所在地や地番、面積、地目、構…

詳しく見る
賃貸併用住宅の住宅ローン控除とローン利息の計算方法
税金・節税対策

賃貸併用住宅の住宅ローン控除とローン利息の計算方法

マイホームの購入は、住宅ローンを利用するのが一般的です。賃貸併用住宅は家賃収入が得られるという事業の側面があるものの、条…

詳しく見る
賃貸併用住宅の青色確定申告の方法と必要書類
税金・節税対策

賃貸併用住宅の青色確定申告の方法と必要書類

賃貸併用住宅で得られる家賃収入から経費を除いた所得が年間20万円以上ある場合は、不動産所得として確定申告をしなければなり…

詳しく見る
賃貸併用住宅の相続税対策と固定資産税対策
税金・節税対策

賃貸併用住宅の相続税対策と固定資産税対策

相続によって不動産を取得すると相続税がかかります。また、不動産を所有しているだけでも毎年固定資産税がかかります。賃貸併用…

詳しく見る

全タグ

土地オーナー様のお悩み解決
土地活用方法・検討のポイント
失敗しない土地活用
アパート経営で悩んだときは
アパート経営方法・検討のポイント
失敗しないアパート経営
マンション経営で悩んだときは
マンション経営方法・検討のポイント
失敗しないマンション経営