マンションにおける非常照明の設置基準とは
マンションには多くの方が住んでいますので、その安全性というのはオーナーにとって非常に重要な問題となります。
入居者もそうした安全性に関する配慮というものを、最近ではしっかりと考えて物件を選ぶようになっているのです。
ここでは、安全性の備えのひとつであるマンションの非常照明に関して考えてみましょう。
非常照明とは
火災などが起きて停電が発生すると、周囲の状況や避難方向が分からなくなることがあります。
このような状態では迅速な非難が難しくなって、入居者の人命が危険にさらされることになります。
そこでマンションなどでは非常用の照明を付けることが義務となっています。
それによって、停電時でも一定の照明を確保することができるようになるのです。
非常照明に関する正しい知識を身に着けよう
混乱しやすいのは誘導灯を付けていれば、非常照明は要らないのか、というものです。
非常照明というのは、あくまでも非難する通路に照度を確保するための設備です。
それにたいして誘導灯は避難する「方向」を示すものになります。
ですからマンションオーナーは、そのどちらもしっかりと整備しなくてはいけないのです。
基本的に非常照明は廊下などの共用部に設置が求められるものです。
バッテリーを内蔵したもので、停電時には非常灯としても機能します。
こうしたものの殆どは停電時に自動で作動するか、点検ができる点検スイッチがついていますので、すぐにそれを確認してみることも重要になります。
非常照明の必要性
では非常照明はどれくらい付けなくてはいけないのでしょうか。
実は、消防署などにお話を聞くと、「解放廊下」もしくは「解放階段」には設置が不要とされています。
つまり排煙が難しく、明るさが必要な場所にだけ取り付ければよいのです。
都市部では隣のビルとの関係もあり、採光が十分にできないということもありますので、しっかりとチェックしてみましょう。
こうした非常照明というのは、今ではかなり格安で購入することもできます。
ですから必要な場合にはすぐに管理会社、もしくはオーナーと交渉してみる必要があるのです。
万が一に備えてこのようなことも覚えておきましょう。