マンションの水質検査義務と関連する法律
マンションには多くの人が暮らしており、その人たちが日常を快適に暮らしていくためにエレベーターや換気設備、給水設備など様々な設備があります。
それらの設備を事故等がなく安心して使っていくためにも定期的な点検が重要となります。
ここでは、水を安心して使うための水質検査とそれに関連する法律について説明します。
この記事の目次
マンションの水質検査
マンションなどの水道は、一般的に簡易専用水道と呼ばれています。
簡易専用水道とは、「専用水道以外で他の水道から供給を受ける水のみ水源とする飲料水を供給するための施設で受水槽の有効容量が10立方メートルのもの」を言います。
簡易専用水道の設置者は、その水道を適切に管理し、その管理について1年に1回検査を受ける必要があります。
水質検査では、水の濁り、色、臭い、細菌などの項目の検査が行われます。
また、マンションの管理者や所有者は受水槽などの水槽の清掃、水質の確認、給水の停止及び周知などを行い、適切な管理に努める必要があります。
受水槽などの水槽は定期的に清掃を行い、水槽のフタが固定されており、異物が入らないようになっているか、水槽に異常はないかなどの点検を行います。
水質の確認では、水の色や濁り、臭いなどを確認します。
また、残留塩素濃度の測定などを行います。
給水に人体などに有害である物質が見つかったと場合などには、直ちに給水を止め関係者に周知する必要などがあります。
水質検査に関係する法律
水質検査に関係する法律として、水道法が挙げられます。
水道法の目的は「水道の敷設及び管理を適正かつ合理的ならしめるとともに、水道を計画的に整備し、及び水道事業を保護育成することによって、清浄にして豊富低廉な水の供給を図り、もって公衆衛生の向上と生活環境の改善とに寄与すること(水道法第1条)」です。
マンションに住んでいる人達が安心して、水を利用するために定期的な水質検査などを行い、維持、管理をしていくことは重要なことといえます。