マンションの寿命と劣化を防ぐための対策とは
現在、住んでいるマンションにどの程度住めるのか気になったことありませんか。
50年、100年と長く住める方が良いと考えている人もいるでしょう。
では、マンションの寿命はどれくらいで、その寿命を延ばすための劣化対策にはどのようなものがあるのでしょうか。
この記事の目次
マンションの寿命
マンションの寿命は、現状としては定かではないと言わざるをえません。
なぜなら、劣化や腐食などによって物理的に倒壊したマンションがないからです。
しかし、マンションの寿命の目安はあります。
法定耐用年数と言われるものです。
法定耐用年数は、資産の種類、用途、構造等によって異なります。
1998年以降に建てられ、住宅用の鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造のマンションでは、法定耐用年数は47年と定められています。
ただし、法定耐用年数は、物理的な強度よりもそのマンションの経済的な価値や機能的な価値に基づいているので、法定耐用年数そのものがマンションの寿命という訳ではないことに注意が必要です。
また、現在では、建築素材の質の向上や建築技術の向上などによりマンションの寿命は、近年建てられたマンションの方が延びていると言えます。
マンションの劣化の対策
マンションの劣化は、大きく物理的劣化、機能的劣化、社会的劣化の3つに分けることができるといえます。
マンションには鉄やコンクリートなど様々な素材が使われており、どの素材も時間とともに劣化し、劣化を止めることは難しいです。
しかし、劣化を送らせることはできます。
マンションの管理維持していくための定期的な点検計画を立て、状況に合わせて早め早めの措置を講じることで、劣化を送らせることが可能といえます。
また、建材などの劣化を遅らせるために、どの程度対策が講じられているかを評価する劣化対策等級というものがあります。
主な劣化対策として、構造で使われる木材のシロアリ対策、鉄筋の錆び対策などが挙げられます。
新築のマンションは、エレベーターや防犯システムなど最新の設備が設置されています。
しかし、これらの設備も古くなったり、新たな高機能製品が出てきたりと機能的に劣化していきます。
大規模修繕の際などに最新機器への交換することによって、改善が可能といえます。
さらに、人々の住まいのニーズや生活様式などは時代とともに変化していきます。
リフォームやリノベーションなどにより、その時代の住まいのニーズや生活様式などに合わせることができるといえます。